アキラの「教えて!LGBTのこと」第2回~レイちゃん、性はグラデーションってどうゆうこと?~
- イチガヤアキラ
- 2015年12月9日
- 読了時間: 3分
アキラ: レイちゃん! いま空いてる?
レイ: うん、大丈夫だよ!
アキラ: この前の話の続き聞かせて! 性はグラデーションってやつ。
レイ: ああ、そんな話したね! 必ずしも、「L」「G」「B」「T」のカテゴリーに当てはまるわけではない人もいっぱいいるっていう話だよね。
アキラ: そうそう!あとレイちゃんも「私も一生女性だけを好きになるとは限らない」的なことを言ってたから気になっちゃってー
レイ: うん、だって、正直、恋なんて突然落ちるものだし、その対象が毎回必ず女性になるかなんて誰もわからなくない!?って個人的には思っちゃう。アキラだって、これから死ぬまで毎回必ず異性を好きになるって100%賭けられる?
アキラ: うーん、そう言われるとそうだよね。。今のところ好きになった人は全員異性だけど、「今のところは」ってことかもしれないし。
レイ: キンゼイっていう性科学者もね、100年以上前に、性についての人間行動の調査をした結果、「人類皆バイセクシュアル」っていう結論を出してるんだよ。調査結果は「キンゼイ・レポート」っていうレポートにまとめてあって、「愛についてのキンゼイ・レポート」っていう映画にもなってるんだ。
アキラ: 「人類皆バイセクシャル」か・・・。なんというか、ちょっと突拍子のない感じがする(^_^;)
レイ: まあ、ちょっとほんとかよ?って感じだよね。実際、これは当時の調査と彼の分析によって出た結果でしかないから、ほんとに今生きてる人がみんなバイセクシュアルだってことはさすがにない気がするけどね。でも、一定の説得力を持ってるのは本当だよ。
ここで言う「人類皆バイセクシュアル」っていうのは、世の中には100%異性だけが好きな人も、100%同性だけが好きな人もほとんどいなくて、みんなその間のグラデーションで生きてるって意味なんだ。例えば、80%ぐらい異性が好きだけど、20%ぐらいは同性が好き、とかね。
アキラ: なるほど。じゃあ、完全な異性愛者/同性愛者はいないってことかな?たまたま、それまで好きになった人が、異性/同性だったっていうだけで。
レイ: キンゼイの考えに則れば、そういうことになるね。まあ、この辺りの考え方は人それぞれだし、実感として「それでも私は異性/同性しか好きにならないと思う」っていう人がいてもおかしくないと思う。ただ、こういう考え方も考え方の一つとしてあるよ〜って感じかな。
アキラ: そっか。でもあれだよね!「絶対に無理。」って思った人を好きになるってのは、ドラマとか漫画とかの王道パターンだからね!誰にしても可能性は0じゃない!
レイ: せやね。一度はそんなふうに考えてみると、いろんな人を理解するための助けになるよね!
★アキラ的まとめ★
性はグラデーションというように、“完全な”同性愛者/異性愛者はいないという考えがあるみたいだね!「あの人は同性愛者/異性愛者だから自分とは違う」とかじゃなくて、「同じグラデーションの中で同性愛の色が濃い人なんだなー」と思うようにすることで、ちょっとは相手のことを理解することができるんじゃないかな?そもそも、「人を好きになる」「誰かを大切に思う」って気持は、みんな同じだと思うしね(^^)
こうしたグラデーションとして捉えるってことは、LGBTだけじゃなくて他のことについて理解するのにも役立ちそうだね!
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