意外といるのに知られていないオタクLGBTとサイト立ち上げの経緯
- ヨツヤ レイ
- 2015年12月4日
- 読了時間: 4分
こんにちは。ヨツヤ レイです。単独では初の記事!
今回は、そもそも私がこのサイトを始めようと思った理由を書いてみようと思います。
私はもともと、高校生の頃、「LGBT当事者」として、LGBTのコミュニティで活動を行っていました。
それはそれで、いい出会いもあったのですが、私は次第に「意識を高く持ってLGBTに関する社会活動を行わなければならない」というようななんとなくの風潮に、個人的に疲れてしまったのです。
それは、褒められたことではないかもしれません。
でも、すべてのLGBT当事者が社会活動に携わらなければならないわけではない、とも思います。
その後、私はアイドルにハマり、女性アイドルの現場で立派に「ドルオタ」をやるようになりました。
正直、ドルオタをやっている時のほうが、私の魂は輝いている気がしました。
アイドルのオタクの中にも、LGBT当事者や、セクシュアリティを定めてはいないものの揺らいだ性を持っている人がいました。特に女オタ(女性のオタク)の中には、そうした人がなかなかたくさんいたように私には感じられました。
その中には、女性同士の恋愛や親密な関係性を描いた小説や漫画、つまり「百合」を好きな人もいました。
私は次第に、「百合」が好きな人たちと仲良くなっていきました。
アイドル百合好きの同士とは、Twitterで交流を持ち、徐々にゆるやかなコミュニティのようなものも立ち現れてきました。
そこでは、自分のセクシュアリティを明らかにしている人もいれば、特に明らかにはしていない人もいました。
でも、世の中に一般的にあるような「この世のすべての人は異性が好きに決まってるよね」という異性愛を当然視する風潮は、まったくありませんでした。
その、「自分のセクシュアリティについて言っても言わなくてもいいけれど、異性愛者じゃない人もいて当然だとみんなが思っている」という状態が私にはとても居心地がよかったのです。
実際、レズビアンだけでなく、バイセクシュアル女性や異性愛女性、バイ男性、異性愛男性、ノンセクシュアルやアセクシュアルの人など、さまざまな人がいました。どんな人がいてもおかしくない、という前提が、そこでは共有されていました。
このコミュニティで大事なのは、セクシュアリティが何かではなくて、「百合が好き」という共通項だったのです。
その後、周りの友人らの影響で、漫画・アニメなどの二次元オタの皆さんとも交流を持つ機会がありました。
そこで話を聞いていても、「レズビアンで百合書いてるよ」という人だけでなく「レズビアンだけどBLの二次創作書いてるよ」という人もいたりして、自身のセクシュアリティと必ずしも一致しなくてもBLや百合の二次創作を行っているLGBTは結構いるよな〜と思ったのでした。
さて、私も根がオタクなので、LGBTのなかでもこうしたオタク趣味を持つ人とは話が合います。
しかし、今の日本で実施されているLGBTイベントは、もうちょっとキラキラしていたり意識が高そうだったりして、こうしたイベントで自分と気が合う人に出会える気はあんまりしなかったのです。
そして、多分、同じように感じているオタクなLGBTは結構いるんじゃないかなあと思いました。少なくとも私の周りでは、「LGBTのイベントとか行ってみたいけど、なんか今あるやつは行きづらいんだよな〜」という声をいっぱい聞きました。
そこで、まずはネット上で、オタクなLGBTや、なんとなくオタクとセクシュアリティの重なった部分について興味がある人たちが交流できる場を作れないかなと思い、このサイトを始めるに至りました。
なかなか声を上げる機会もないので、社会からわりといないことにされがちなオタクLGBTですが、潜在的な人数は結構多いはず。
そんな皆さんのアンテナに引っかかるようなコラムを書いていけたらいいなと思いますし、読者の皆さんからもいろんな情報や意見やアイディアをもらいたいなあと思っています。
日常でなかなか話せないニッチな話をできる場所にしていきましょう!
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